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デイビッド・ボールの言葉(2)

良い芝居は劇的だ。劇的でないものは、良い芝居ではない。劇的の反対は退屈である。

                         『戯曲の読み方』(ブロンズ新社・常田景子訳)

別に新しい考えではない。小説でもそうだ。次への関心、期待が必要だろう。ところが、表現者には事情があり、その事情を解決できないまま、上演する場合がある。これは観客への裏切り行為に等しい。

 今は亡き遠藤周作が戯曲を書き、これまた今は亡き芥川比呂志が演出した。「遠藤さん、上手にはけた役者がすぐに下手から登場することはできません」

 これは別格のことだろうが、書く人間は何でも書ける。しかし、役者と観客を想定しないと大変だろう。時間と金を使って、劇場に行く。そこで何を見せるか。何を見せたいのか。ぼくは悲惨、残虐、不幸だけをわざわざ観に行きたいとは思わない。笑うにしろ、泣くにしろ、客席の私に触れる部分を舞台にのせたい。劇場に行くと元気が出る。そういう舞台をつくりたい。

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コメント

私もそう思う!自分の芝居で何かを感じたもらえたらと思う。観客の皆さんに時間とお金を使っていただいて見てもらうのだから、私たちが創る劇場だけでしか味わえないものが創っていければと思う。

投稿: ヤマシン | 2007年2月 1日 (木) 00時29分

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