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木っ端微塵、『生徒諸君!』への期待

 庄司陽子の『生徒諸君!』を生徒が持ってきてくれて、職員室で読んで泣いたのは、もう20年くらい前のこと。大学時代に下宿していた女子高校生が庄司の『ヘイ、キャシー』を貸してくれて読んで、庄司陽子の名前を覚えた。キャシーが飼っていたセントバーナードの死ぬ場面で泣いたのだった。

 テレビドラマ『生徒諸君』はその流れでかなり期待していた。だから、じっくり楽しもうとぼくの部屋で観た。しかし、場所と登場人物が違うだけの焼き直しで、えげつないだけのドラマになっていた。

 終わると、小学校5年の娘が顔を出し、「『生徒諸君』観た? 面白かったな。続きが観たい」と興奮気味に話した。そして、ぼくが庄司陽子を読んだことを話していたので、「マンガと同じ?」と訊いたので、「マンガの方が100倍面白い。今度買ってあげる」と言った。子どもに否定的な言葉は出せなかった。

 時代が違うといえばそれまで。しかし、新しさは何もない、そう、まさに子どもだまし程度の脚本。「鉄火面」という文科省のエリートの絶大な権力。無気力で無責任な教師t達。そして不気味な生徒。奇形だらけ。もうその手の手法は捨てた方がいいと思う。庄司陽子が続篇でそう書いているのか?そうであれば、悲しみは更に深まる。調べてみよう。

 

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コメント

ども、はじめましてでお邪魔いたします。

Swing-by所属・書店員のたほでございます。

私も「生徒諸君!」がっかりしましたねえ。
庄司陽子さんの原作は『名作』と呼ぶにふさわしい作品なのになあ…こうなっちゃうんだあ…と。

最近のテレビが原作をマンガやら小説やらに求めすぎる風潮はどんなもんでしょうねえ?

うちの書店にも「生徒諸君!教師編」どかっと置いてます。
テレビ化するとやっぱり売れるのです。そんで売れていただいて、本当におもしろいマンガはこれだ!と気づいていただきたいですなあ。

売れる本がおもしろい本とは限らない、そして本当におもしろい本ほどそんなに売れない矛盾が悲しい、今日この頃の書店員でした。

投稿: たほ | 2007年4月23日 (月) 21時26分

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