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私流脚本の書き方(4)

 芝居を書く。その時に、必要なものが幾つかある。その一つを捨てるようにしている。たとえば学校を舞台の芝居を書く時に、教師を出さない。生徒も出さない。親だけ。全部出してしまうと芝居にならないこともある。だから時間を夜の学校にする。親のあれこれを通して、学校や生徒や教師がうっすらと浮かぶだけでもよくはないか。

 ずっと昔に書いた『私の中の彼へ』(倉橋由美子に同名の小説があったが、全く関係ない)で、手術をした娘を見舞いに来た両親。母親が娘に話しかけるとき、父親が言葉を挟む。母親は「あなたはリンゴをむいていればいいの」と言う。リンゴなんてどうでもいいんだけれど、そのどうでもいいことが結構活きることもある、と、上演が終わってしばらくして気付いた。

 芝居を書くのは楽しい。

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