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『武士の一分』を観る

 授業で『ゴースト』『ノッティングヒルの恋人』を扱った。脚本を丹念に読まないといけないので、論文を書くような気持ちで読んだ。そして、確信したことは、意味のない台詞はない、ということ。当たり前だが、予想していた以上だった。

 キムタクと山田洋二の『武士の一分』はそういう後で観たので、よくわかった。

 毒見役が、貝の毒で失明する。彼と妻と先代から仕える中元。その三人の心の動きがよくわかる。派手な動きも、妻の不倫での濡れ場もない。決闘にしても。静かな流れの中で、それぞれの心の流れまでがきちんとわかる。

 山田洋二は観客を信頼している。10あるものを半分カットしてもわかってくれると考えている。わからないのは観客のせいではなく、観客の前の人たちに問題がある。

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