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祖母の墓に

 ぼくは宗教を信じていない。それを更に強めたのは祖母の死だった。寺に行くと、すぐにメニューが出され、料金の交渉。祖母の何を知っているのか不明な坊主に戒名をつけてもらう意味がわからない。名前の漢字を一字入れるくらいだ。49日だったか、坊主が来て経をあげ、祖母の霊が今この世からとてつもなく離れた世界で安寧に過ごしている、正確な言葉は忘れたが、そのようなことを言った時、お前に見えるのか、と、ますます不審感が募った。

 それはともかく、祖母の墓に参っていなかったことが、気になっていた。歩いて10分ほどのところにあるのだが、毎日のつまらないことにかまけていた。それで今朝、犬の散歩の時に、参った。散歩のついでというのも申し訳ないが、それも含めて、詫びた。犬はいつもとは違うコースなので興奮していた。彼女の名前は上の娘がポロンと名付けたが、祖母はいつもコロンちゃんと呼んでいたものだった。コンクリートの上には枯れ葉がたまり、ドングリの実が転がっていた。今度は掃除に来なくては。

 ぼくの墓参りには宗教はない。祖母への思いだけだ。

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