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矢代静一『笑劇 情けは人のためならず』を読む

 矢代静一が亡くなって、遺族が整理していたら、未発表の脚本が見つかった。「ラストにもう少し」というメモがあったらしい。その原稿に編集者がタイトルを付けた。道理で。センスがない。矢代が付けるタイトルか?と、違和感を感じたものだ。だから読まないままだった。

 矢代の作品では『北斎漫画』が一番好きだ。大学の後輩が上演した。その舞台で北斎を演じた男は現在プロになっている。

 この脚本は落語が元になっている。ある御店(おたな)の若旦那が放蕩をやめて、真面目に仕事に取り組もうとした矢先、占い師から近々死ぬと言われ、財産をどんどん上げて、無一文いなるが・・・というもの。似たような作品に井上ひさしの『太鼓どんどん』(表記には自信がない)があるが、ひさしの作品に比べれば、呆気ない。ひさしの遊び感覚も矢代にはない。

 ただ、こういう手もあるのことを教えてくれたのは有難い。

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