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出会った言葉(3)

ぼくに子どもが生まれました。とても不思議な気持ちです。毎日仕事が終わってから大急ぎで家に帰ります。玄関のドアを開けるとミルクの匂いが迎えてくれます。そっと、眠っている子どものそばに這っていき、起こさないように顔を近づけます。やわらかい頬にミルクの匂い。ぼくは幸せな気分になります。明日もがんばろうと思います。子どもの名前は飛雄馬。女の子です。健康に育ってさえくれれば言うことはありません。母さん、ありがとう。ぼくは幸せものです。神様、ありがとう。すてきな宝物を本当にありがとう。安部雅浩『狼になりたい』

 高校演劇から生まれた脚本。それをぼく達の上演に向けて書き直してもらった。引用した台詞は幕が下りる頃のもので、ぼくはその台詞を言いだすと泣けてきた。練習の時も本番でも同じだった。心をつついて仕方なかった。作者には他にも多くのいい作品がある。言葉を支える思いがある。表現は頭ではなく、心と連動していないと、ダメなのだ。

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コメント

私もこの言葉、大好きです。

投稿: ミウラ | 2007年12月27日 (木) 22時19分

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