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出会った言葉(2)

 女優がいちいち自分の表現する感情に溺れていたら、きっと自分をずたずたに引き裂いてしまうことでしょうよ。 サマセット・モーム『劇場』(瀧口直太郎訳・新潮社)

 劇作家でもあったモームは、おそらく劇場に足繁く通ったであろうし、そこでこれはいけないということを見てきただろう。よく「役になりきる」と言われるが、なりきるためには私をきちんと確保し、演技をコントロールすることが必要だろうと思う。そんなに悲嘆のオイオイは要らないと思う。むしろサラッとやった方がいいかもしれない。演技者は観客が見えていないとダメだと、ぼくは考えている。引用した言葉は、ヒロインのジュリアの言葉の一部。彼女は多くの経験を積み、トップクラスの女優という設定。ただ、引き裂かれるくらいの思いを経たからこそ言える言葉だろう。

 ぼく達は、何かをする時にもっとひたむきであっていいと思う。全身全霊で全てに挑む。だからこそ、面白さ、充実、感動もある。

 こう言うと問題だが他人のことには手抜きでもいいが、自分に手抜きになったらおしまい、と、思う。メリー・クリスマス!

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コメント

私、まだまだ勉強し始めたぐらいで演じる機会が無くなってしまったので残念です。
演劇部にいたとき自分以外が書いた台本をやった機会が一回しかなかったので、今思うと勉強不足だなぁと本当に感じます。これから先に役者をする機会があるのかは自分の気持ち次第なんですが、なんだか自分の引き出しの中に無い言葉を見たり聞いたりするとワクワクします!

投稿: いよ | 2007年12月25日 (火) 17時02分

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