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鴻上尚史『監視カメラが忘れたアリア』を読む

 尚史は「しょうじ」で打っても出ない。「なおふみ」で打つといい。つまらないことですが・・・。

 鴻上は劇作家としてより演出家としての資質の方が優れているように思う。この「虚構の劇団」旗揚げ準備公演の脚本は、こういう脚本を書きたいところから生まれたというより、それを基にした上演設計書みたいな感じがする。彼の脚本で一番好きなのは『天使は瞳を閉じて』だが、それが『天使は閉じたら負けなんや!』という形で登場する。『第三舞台』の観客にとっては思わずニヤッとするかもしれないが、はて、あのころの観客がどれくらい集まるのか。それを知らない観客にとって、空振りすることはないのか。

 笑ったところが一つある。作品の舞台は近未来だが、その頃はあちこちにに監視カメラが設置されていて、たとえば東京の学校では教室にも設置され、生徒がきちんと「君が代」を歌うかが監視されている。「結果はすべて、東京都の教育委員会を通じて、都庁の屋上に現れる石原慎太郎元都知事の幽霊に報告されている」という件。

 この脚本の掲載された前の号の『せりふの時代』で鴻上は「虚構の劇団」の旗揚げについて語っていた。ぼくとしては、「第三舞台」の連中、様々な場所で歳をとった連中との舞台を観たい気持の方が強い。『天使は瞳を閉じて』で「第三舞台」は休みに入った。準備公演は「つなぎ」ということなのかナ旗揚げ公演にはどんな脚本を書くのだろうか。

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