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坂手洋二『ワールド・トレード・センター』を読む

 坂手洋二主宰の「燐光群」25周年記念公演の作品。

 2001年9月11日の同時多発テロ。おそらく世界中で一番繰り返され、一番多くの人が観たニュース映像だろう。もう7年なのか、まだ7年なのか。老いた身体は時間の流れをきちんと刻むことができなくなっているのだろうか。

 マンハッタンにある日本語情報誌の編集室が舞台になって、あの一日を刻んでいく作品。出入りする人達が事態の断片を持ち込む。その断片にそれぞれのドラマがあるのだけれど、背景に「ワートレ」破壊というとてつもなく大きな事態があるのでかすんでしまう。しかし、それだけ大きな「犯罪」だったのだ。

 坂手の脚本は時代と向き合い逃げないところが魅力。この作品は面白い。10作くらい、これから読むつもりで保管しているが、燐光群の25年をたどることになる。

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