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別役実『トラップ・ストリート』を読む

 別役実の作品には珍しく室内劇。だから電信柱は出てこない。

 ずいぶん前まで演劇とは対立だと思っていた。そう書いてある本が多く、そうなのか、と、鵜呑みにしていた。確かにそういうものもあるけれど、いつ頃からか、ぼくはズレの方に興味が出て、以来、そちらを楽しむようにしている。別役実は好きな、ちうより尊敬している作家だが、彼はズレをつくるのが巧妙だ。ちょっとしたズレが大きくなって、ということも少なくない。

 『せりふの時代』2004年秋号に掲載された作品。劇団円に書いたもので、作品の冒頭に舞台写真が載ってあり、岸田今日子がその中にいた。読み始めて、彼女がどれを演じたのか見当がついた。別役にも、その思いはあったのではないだろうか。

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