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ジョン・マレル『パレードを待ちながら』を読む

 女の5人芝居。舞台はカナダ。いわゆる「銃後」を守る女たちを通して戦争を描いている。戦場を通してのものとなると、映画作品に優れたものが多いけれど、こあ女たちの戦争中の日常を通して戦争の愚劣、残酷、無意味を描いている。

 日本の防衛費がゼロになって、その費用を福祉や教育に使えば、どれだけの問題が解決することか。人間は戦争を否定しながら、戦争の準備は怠らない。海の向こうの戦争が芸能人の離婚と並べられる日本。戦争で莫大な犠牲と消えない悲しみを経験しながら、この有様だ。人間は静かに繰り始めているのかもしれない。

 脚本は上演のために書かれている。上演を観ることができれば、それが一番いい。しかし、上演は、演出と役者による解釈がある。脚本を読みながら、頭の中に舞台を描き、やがて顔を持ってくる登場人物、そういう楽しみもまた捨てがたいものがある。面白い脚本は人物が顔を持ってくる。

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