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ウイリアム・サローヤン『わが心高原に』を読む

 作品の向こうに作者が見えることがある。それはちょっとした言葉がきっかけだったりする。おういう時は、その作者に共感と興味を覚え、他の作品を探したりする。

 サローヤンは英文学を専攻していたので、名前は知っていた。だが、読んだことはなかった。『人間喜劇』という小説はそのタイトルに興味を覚えたことはあるのに。もしかすると買っていたかもしれない。押入れの中にあるかもしれないが・・・。

 いい作品だ。貧しく、恵みのかけらもない人達ばかりが登場するが、みんないい。悪人は一人もいない。最後、売れない詩を書く父親は老母と息子を連れて、家賃を払えずに何処かに行く。救いがないように思うが、人間っていいなあという思いが残り、そこに希望みたいなものを感じている自分がいた。人間が好きになる作品は少ないが、その少ない一作だ。

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