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木下順二『蛙昇天』を読む

 人間の人形を作る時、人間の髪を使って人間そっくりに作ればそれは神への批判になるが、戯画化して作ると人間への批判になる。別役実の『電信柱のある宇宙』にそんな一節があったように思う。

 この木下作品に登場するのはカエル。カエルの社会だが、それは人間を戯画化しているから、これは人間を批判いているということになるのだろう。ただ、木下作品は長いと観念的になってしまうように思う。これはいずれ彼の現代劇を読んだらもはっきりするかもしれないが、その観念的な部分が演劇的なものを削いでいるのではないか。彼にとっての劇的なものは何か。考えてしまう。ただ、彼は実に丁寧に書いていることは脱帽する。

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