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マイケル・モーパーゴ『兵士ピースフル』を読む

 一応「児童文学」のジャンルらしい。今年の課題図書の一冊になっているとか。高校生の図書委員の研修会があり、そこでの読書会でうちの生徒が司会進行をすることになっているので、ぼくも読んだ。2か月ほど前に読んで、読んだ本を生徒に回して、そして校内で読書会をやってみて様子を見た。慣れていないせいもあり、シドロモドロだったが、ぼくは読書会に出たことはないから、「理想の姿」はわからない。

 高校演劇とは何か。高校生がつくる演劇だ、としか言いようがないように、児童文学もまた読者に「児童」を想定して書いたもの、としか言えないのだろうか。ただ、高校演劇でもオトナが観ても十分楽しめるものがあるように、児童文学も、また、同じ。

 ピースフルという名前の兵士も「熱い氷」みたいなものがあるが、子どもが大人になっていく成長を描いたものと考えてもいいかもしれない。ただ、その成長のために用意されたものが、父親の死、学校、初恋、生活のための苦闘などに、戦争が加わっている。無駄のない文章で、丁寧に、愛情を持って描かれている。結末に反して、読後の感じは悪くない。「読んでみたら」と子どもに言いたくなる。

 

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