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沈黙と観客

 昨日の日田三隈の舞台での沈黙がずっと頭にひっかかっている。三隈の生徒がまだ克服できていないと書いたけれど、それは、沈黙が「台詞がない」状態になっているように思われたところがあるからだ。

 沈黙は金。沈黙が言葉より雄弁な場合もある。

 ある掲示板で、作者が「気持の流れを大切に」と書いているが、沈黙で、それが途切れてしまうところがあったように思う。だから難しいんだな。あの時、演じる高校生はどうしてたのだろうか。ぼく達は黙っている時、ある言葉を繰り返していたり、どうしようと迷ったり、苦しんだりしている。それが動き、表情に現れる。だから「どうしたの?」という言葉をかけられたりする。

 観客が沈黙のシーンでおいてけぼりを食ってしまってやいないか。最初はわからないだろうが、黙るほどに観客にはわかっていくということはできないものか。

 難しい。

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コメント

私も高校生の時は割と間をとりながら演技をしていた気がします。
でも、その時に気をつけていたのは「流れを止めないこと」です。沈黙は味方にもなれば敵にもなる存在で、是非、三隈さんには沈黙を味方につけた演技をしていただきたいです。

でもやっぱり作者としては、全国に出てもらえるだけでゾクゾクしちゃうぐらい嬉しいです。

投稿: いよ | 2008年8月 1日 (金) 00時39分

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