« 『ハイ!ミラクルズ』を観る | トップページ | 奇妙な音だね »

村上春樹訳『ロング・グッドバイ』を読む

 面白い。その一言で十分な作品に久しぶりに出会った。

 昔、文庫本を買って読まないままだった。チャンドラーの『長いお別れ』を処分するはずはないから、ぼくの部屋か実家のどこかにあると思う。今回、村上訳を買ったのは、子どもの算数の問題集を買いに行った時、財布を忘れていることに気づき、カードは免許証と一緒に持っていたので、それを使うことにしたが、300円にカードも何かアンバランスな感じがして、それを埋め合わせるだけの厚い本がいいと思い、近くにあった『ロング・グッドバイ』を手にしたという次第。

 ストーリーよりも、文章がすごくいい。描写がいいし、会話がしゃれてる。フィリップ・マーロウもカッコいい。そして、村上春樹のあとがきがいい。作品を読んだ後、それを読みながら、チャンドラーを読む面白さを共有できる。これは手放せない。いつかまた読まなければ。

 ぼくが生まれた1953年にベケットの『ゴドー』が生まれた。何も関係ないけれど、誇らしいものを感じたりする。これからは、『ロング・グッドバイ』も生まれたことを付け足すことができる。

|

« 『ハイ!ミラクルズ』を観る | トップページ | 奇妙な音だね »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 村上春樹訳『ロング・グッドバイ』を読む:

« 『ハイ!ミラクルズ』を観る | トップページ | 奇妙な音だね »