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KazeのBooklet

 職場のぼくの机は隅っこの窓際にある。現在の職場は5年目になるが、机の移動は一回のみ。それも奥から二番目にところから向かいの奥に移っただけ。毎年、春先に大移動するけれど、ぼくは机の上を拭くだけ。後ろの壁には机を置いて、また窓際の棚も、物置になっている。ちょっと椅子の高さを下せば、同じ列の連中以外からは、見られることはない。ちょっと大切な書籍は目の前に並べる。その中に東京演劇集団KAZEのブックレットの一冊がある。2004年10月発行の「チェーホフと現代」。副題は「いま、なぜチェーホフなのか」。最近、チェーホフが頭の半分近くを占めているので、向こうから合図を送ってくれる。「そろそろ読んだら?」

 こだわっていればいいのだ。

 それを読みたい思いを押しとどめ、『かもめ』の再読を始める。今回はノートを傍に置いて、メモをとりながら読む。人間相関図まで書いている。結構、マジメに入れ込んでいる。普通はしない、傍線を引いたり、書き込みまでしている。一回読んで、もう一度精読。これはもしかしたら、脚本ほとんどにしてもいいかもしれない。全部じゃないんだけれども・・・。

 次は最後まで音読してみようとも思う。しかし、ロシア文学って、名前が長くて、そこで戸惑ってしまうってことが少なくない。ナントカローコフカントカヴィッチって、そこで立ち尽くしてしまう。

 チェーホフの入口に立って、KAZEのチェーホフのブックレットがグワンと浮かび上がった。しばらく持ち歩く。もしかすると、ロシアの医者は酒飲み大会で死んだという噂のある劇作家より、面白いのではないかと思っている。

 

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