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品川能正『サムライ 高峰譲吉』を読む

 タカヂアスターゼとアドレナンで世に知られた化学者。今の時代ならノーベル賞ものなのだろうか。評伝劇である。品川は最近この手の作品が多い。

 井上ひさしも評伝劇を書くが、彼は大量の資料に当たり、隙間をみつけるらしい。その隙間については何も残っていないから、そこを創作するらしい。評伝劇は。事実が残っているから、その点をどうつないでいくかが難しいと思う。ただ、ひさしの描く人物が実在ということを知らなくても、楽しめる。知っていれば、こう料理したか、という面白さもあるだろうが。

 それに比べると、この品川の作品は人物紹介的な作品に思えてしまう。ただ、そういう人がいることを知るのもいい。「タカヂアスターゼのタカは高峰のタカではなく、ギリシャ語で強いという意味なのだ」と知ったかぶりもできるし、それにノーベル化学賞を日本人が取った時で、さらに日本人として自信みたいなものを与えてくれる。芝居とは関係ないが・・・。

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