幻想即興曲
あるピアノ教室の発表会に行った。「きらきらぼし」から「幻想即興曲」まで、人間の成長とはこういうことなのだ、あなたはそういう成長をしていますか、そう問いかけられたような気がした。
最後のショパンの「幻想即興曲」では、ショパンとおぼしき男が後ろを振り返りながら、前を走る女を追う姿を想像した。あの女はジョルジュ・サンドだろうか。根拠がない想像だから、幻想か。
白眉は『幻想曲「さくらさくら」』。「さくらさくら」をピアノ曲に作ったのだろうけれど、咲き乱れる桜に様々な思い出が入り乱れて、桜が幻想的なくらいに美しくなった。演奏も見事。36人の「成長」の演奏は様々なことを考えさせてくれた。
さて、6歳が「きらきらぼし」を弾いて、高校2年生がショパンを弾く。人間のコツコツはここまで成長させる。とてもかなわない。妙な知恵だけがついてしまっただけで、それは成長ではない。単なる世間ずれ。かといって、この汚れちまったオジサンにはなす術があるのだろうか。現在考えている脚本では、生きるということを見つめたいと考え、様々な本を読んだりしているけれど、ウーム。
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