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宮本輝『優駿』を読む

 来週から期末考査で、朝から英語不得意生徒のための試験対策講座をやり、休み時間、昼休み、放課後、その生徒達が押し寄せてくる。教員になって27年になるが、もしかすると、今が一番熱心かもしれない。それで、夕暮れの家路につく頃はぐったり状態。7時過ぎにベッドにもぐりこんだ。目が覚めて枕もとのG-SHOCKのライトをつければ、まだ11時過ぎ。それからウダウダしてたが、眠りに入れず、12時過ぎに起きた。ストーブもつけず、窓は開けたまま。風は冷たく。椅子に正座して、背中を丸め、宮本輝の『優駿』を読んだ。

 オラシオンという馬の周辺の人たちの物語。面白い。競馬に興味を覚える。今まで読んだ宮本輝の作品では一番面白い。作品の中の言葉を一つ。

「死のうなんて、頭がよくて心が腐っている人間の考えることさ」

 29年前、一度だけ競馬場で馬券を1枚だけ買ったことがある。大井競馬場に『俺達のDJ』という単発ドラマのロケに行った時のこと。パドックというのか、出走馬がズラズラと歩くのを見ながら、顔立ちのいい馬を選んだが、もちろん当たるはずはない。日頃競馬とかに触れる機会は皆無なので、思いだすこともなかったが、小説って、何かに触れては、そういう忘れていたものを思い出させることがある。

 頭の中でオラシオンが風を切って走っている。たぶん、この鮮明な映像を保存するためには、競馬場に行ったらダメかもしれないナ。

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