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山本一力『あかね空』を読む

 小学生の頃はゴーヤが嫌いだったが、今は好物。高校生の頃は佐伯に魅力を感じなかったが、今は終の住処。大学の頃は経験なんかなくても想像力があると信じていたが、今は一つの経験が次の経験へ、と、考えている。初心を忘れるなというけれど、忘れていなかったらと考えるだけでぞっとする。

 山本一力という名前は知っていた。だが読んだことはなかった。読もうとも思わなかった。昨年図書館で『だいこん』に何故手を伸ばしたのか。今でもわからない。面白かった。どでかい人間や出来事はないが、だからこそ自分の隣にいる人間としみじみ話すような、そこに味も魅力もある。

 『あかね空』は京都の豆腐職人が江戸に出て豆腐で生きていく親子2代の物語。名所を訪れたというより、ふと入り込んだ路地で出会う歓び。山本一力の作品はそういう意味で忘れ難い。

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