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高橋正圀『シャッター通り商店街』を読む

 どんどん店が閉まっていき、追い打ちをかけるように近くにショッピングセンターができるなか、奮起する人たちの姿を描く。

 読みながら、佐伯の仲町銀天街の映像が頭から離れなかった。高校生の頃までの賑やかさは絶えて久しい。どうにかしようという動きはあったが、最近はその動きも見えない。ただ、佐伯では老舗の集まりだから、「腕」はいい。ぼくが頼りとする「二階堂書店」は、先日新聞広告に載ってた関西のお笑いについての本をお願いしたい、と、電話でいえば、数日後には自宅に届いている。こんなものが出ています、と、早川書房の劇文庫も紹介してくれた。

 また、「音響堂」は以前、ドラゴンなんとかいう曲なんですが、と、いったら、カウンターを離れ、これでしょうか、と、差し出してくれた。演奏者の名前をみて、「!」。神業に思えた。そういう人材がほかにもたくさんいるはずだ。そういう彼らの技術や知識やこだわりを前面に出せば、と、思う。

 商売をするなら、ぼくは断然本屋だ。ただし、コミックは置かない。週刊誌も置かない。小説と戯曲とペーパーバックの洋書中心。そして、お茶を飲みながら読める場所を設置する。本を買ったら、開く瞬間はワクワクだが、ゆったりできる場所で開きたい。でも、家に帰るまで待てない時もある。そういう時、「上、いい?」とか訊いて、許可をもらって入る場所。そこは店ではない。だから子どもは来ない。入れない。つまり、おとなの読書好きな人たちだけのための本屋。そこで、読書仲間と出会うことになるのだ。

 活力ある町。それは活力ある人がいないことには。あッ、そうです、脚本を急がないと。

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コメント

佐伯市の二階堂書店で検索したら、ほとんど情報がなくて不思議でした。二海堂書店が正しい名称でした。

投稿: saikinshi | 2010年12月17日 (金) 22時07分

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