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倉本聰『平戸にて』を読む

 夫婦喧嘩は犬も食わない、と、いわれる。珍しくもなければ、どうせ一時的なもので、犬さえも関心を示さない。犬さえ関心を示さないことに、人間が要らぬお節介を焼いてどうする。実際喧嘩している時にはまもとま話し合いなんてできるものではない。相手とやりあえる時はまだいい。まだ相手に向かっているからだ。どうしようもないのは、向かわなくなった時。最も痛烈な批評は無視である、と、開高はいった。

 これも、八千草薫主演。夫は緒方拳。夫の浮気が発覚、それと長年待ち望んでいた妊娠がわかる。妻は新興旅行で行った平戸の旅館に「家出」する。傍から見れば、フンと鼻でひとつ。ただ、新婚旅行の時の部屋担当の仲居さんが近々結婚すると話していたことを思い出し、訊ねると、今でもいるという。結婚して子どもがいる。その仲居が絡んでくると、少し興味が出てくる。夫婦の形を考えるようになる。

 倉本は様々な夫婦を書いている。多くはかなりの年月を経た夫婦。形ができた夫婦は強い。結婚したから夫婦になるのではない。二人の形ができて夫婦になる。

 関係ないが、最近は娘と姉妹のような、友達のような付き合いに嬉々としている母親がいるらしい。バカの典型。世間知らずの娘としか話が合わないだけだろうが。

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