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倉本聰『祇園花見小路』を読む

 オバマ大統領が自分の下手なボーリングに「障害者みたい」といったと取り上げられている。日本の政治家も問題発言をしては、撤回します、を繰り返すけれど、一回発言したものは撤回しますの一言でチャラにはならない。「本当に私がバカでした。こんなバカに政治をする資格はありません。ここに、議員を辞職し、勉強し直して参ります」くらいすべきではないだろうか。

 社会のシステムが変わると、価値観も変わり、それまでNOだったものがYESになり、YESだったものがNOになることは珍しいことではない。太平洋戦争に負けて、進駐軍によって黒く塗りつぶされた教科書は、その一つの例だろう。倉本のこのドラマは江戸から明治の過渡期のそれを描いている。八千草薫演じる芸妓の女っぷりがいいのは、そこに正しさが現れているからだろう。萩原健一演じる青年の屈折は、手のひらを返すように変わる人たちへの怒りだろう。「これを書く」とはっきりしていれば、登場人物はきちんと動く。

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