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遠藤周作『メナム川の日本人』を読む

 山田長政が主人公。名前だけは知っていたが、はて、どういう文脈の中でだったかは、わからない。こういう人だったのか、と、意外な感じ。昔、「しおさいの詩」の小椋桂はアルバムカバーに岡田祐介を使っていたが、そうそういう感じなんだと思っていたら、本人はズングリムックリの人で、意外だったのに似ている。

 大分出身の殉教者ペトロ・岐部が登場する。ローマからの帰りだが、キリシタン弾圧から逃れてきた日本人が「帰るな」というけれど、困難の果てに帰り、結局は火刑に処せられることが述べられる。もしかすると岐部をもっと描きたかったのが、長政に魅力を感じて、結局、こういう形になったのかもしれない。作品としては冗長で散漫。『黄金の国』のグイグイはない。

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