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倉本聰『昨日、悲別で』を読む

 北海道の廃れていく町、そこの人々、東京に出て不器用に夢を追いかける若者、母と息子、母と娘、兄と妹、男と女、愛情や友情の様々な形、ショービジネスの光と影、そういうものが丹念に描かれている。いい作品。ただ、登場人物がはるかに少ない、父親と息子に焦点をあてた『君は海をみたか』の方が、感銘深い。

 倉本聰コレクションも24冊目。ぼくは脚本のカテゴリーで書いているけれど、テレビドラマの脚本は、演劇よりもむしろ小説に近いような気がしている。ちょっと暴力的に理由をあげれば、読んでシンドクナイのだ。芝居の脚本を読む時ほど体力が要らない。台詞の多い小説とでもいえばいいか、その都度ト書きで作者がポイントを示してくれるので、小説よりも読みやすい。ただ、倉本作品を一冊借りた時は、宮本輝の全集制覇に向かっていた。気分転換に借りた倉本作品は宮本輝を吹き飛ばした。面白いことは間違いない。

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