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向田邦子『男どき女どき』を読む

 学校では職員集合をして、新型インフルエンザへの対応を確認した。黄金週間の5連休を前に、よりによって、と、思う。人が集まるところが敬遠されるなら、そういうところの人にとっては痛烈な打撃になるかもしれない。ただ一部保護者にとっては、骨まで休めるためのいい口実になるかもしれない。

 向田邦子の全エッセイを読み終えた。だいたいが女性の書いたものはえっせいであれ、小説、戯曲であれ、最後まで読みとおした経験より、挫折した経験の方がはるかに多い。ヴァージニア・ウルフに興味を抱きつつ、何度も挫折した。ブロンテ姉妹、ジョージ・エリオット、サガン、倉橋由美子、河野多恵子等々々、女性作家の名前は思いつく数だけ挫折の数になる。

 何故、向田邦子は挫折しなかったのか。面白かったから。何故面白かったのか。それはぼくが以前より少しだけ成長して、わかるようになったからかもしれない。でも、それより、向田邦子の中の女性的部分、男性的部分の絶妙なブレンドによるのではないか。全ての人間にそれは混合されていると思う。向田邦子はその黄金比率の人だったように思う。女性、男性、その部分がどちらも勝っても、劣ってもだめだったのではないか。

 脚本が文庫本になって読める。全巻、読みます、と、二海堂書店に注文した。これから、帰ると、ポストに入っていることを考えるだけで、気分はゴールデン。読みたい本を読める幸せ。これに勝るものはない。

 それにしても、向田邦子にはもう少し、いや、今も生きて闊達なエッセイを書いていてくれたら…悔やまれてならない。

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