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矢島裕紀彦『名作を生んだ宿』を読む

 作家がホテルに缶詰めになって作品を書く話はよく聞く。これは井上靖や山本周五郎、吉川英治、山口瞳等十数人の作家が作品を書くにあたって選んだ旅館を写真入りで紹介している。

 秋は漂泊の思いに駆り立てられる。旅の雑誌だと、そのホテルから宣伝代をとってるんじゃないかと勘繰りたくなるが、これは違う。その旅館の部屋や庭、部屋から見える風景をみていると、作家のあれこれを想像するのも楽しい。それにしても、いい宿。泊まりたくなる。

 ぼくが一番気にいったのは、岡本綺堂が選んだ修善寺温泉の新井旅館。時計に関係なく、自分の時間の中でゆったりと過ごせそうな気がする。二階の窓から庭の池の鯉にパンくずを投げたくなる。こういう本がもっと欲しい。

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