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ウディ・アレン『リヴァーサイド・ドライブ』読む

 おそらく人類が抱えている永遠の問題は戦争と平和の問題でも、環境問題でもなく、男と女の問題であることは間違いない。人類が地上に出現してからの問題であり、遠い将来においても解決される見込みはない。もちろん、あるカップルの解決はあるけれど、それが他のカップルの解決策になることはない。ベケットの『ゴドー』の台詞をもじれば、「あるカップルができると、別のカップルが分かれる。分かれるカップルがあると、生まれるカップルがある。だから男女の世界での幸せと不幸は常に一定だ」。

 恋の始まりのときのときめきと終わるときの失意感。プラスマイナスゼロではなく、マイナスなように思える。でも懲りないんだナ。これはぼくのせいではなく、わがままな遺伝子のせいだろう。

 アレンのこの一幕劇では新しいものは何もない。それでいいんだろう。ただスッゲー知的な会話が繰り広げられる。それに軽みを加えて、会話はどんどん転がっていく。そこが面白い。でも、また読みたいとも、上演を観たいとも思えるほどの魅力はない。

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