« 誰もいない海 | トップページ | モームの言葉(1) »

女性でひどい目にあった人への処方箋

 格言めいたものの中で一番多いのは政治と女性に関するものらしい。一説によると、どちらもひどい目にあっているからということだ。なるほど。

 ぼくがロアルド・ダールが好きなのは、その辺を痛快に癒してくれる部分があるからだと思っている。もちろん、それを抜きにしても十分面白いんだけれど。

 岩波現代文庫の『モーム語録』を読むと、ダールが子どもに思えてくる。「よくぞ言ってくれた」と、もしかしたら、感涙の涙を流す男性がいるかもしれない。反論の刃を打ち砕くほどの痛烈。モームがそういうことを言う、その背後に彼もまた辛い目にあったのかもしれない、と、そう思うことでも癒される。

 最近モームのような作家はいない。子どもの目線で、とか、子どもにも迎合するし、セクハラ、パワハラ、アカハラとか。ついでに「嫌煙権」も、どうもウソ臭い、ウサン臭い部分が多い。特に子どもへの迎合は、イコール甘やかすことだと考えているオトナを生んだ。甘やかされて育った子どもはかわいそうだ。骨抜きにされているような気がする。モームだったら、どう言うのcだろうか。

 モームの全作品を読みなおし、訳し、構成した行方(なめかた、って読むんです)昭夫のご苦労に感謝する。ついでに全集を出していただければ、読まずに死ねるかと思う。

|

« 誰もいない海 | トップページ | モームの言葉(1) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 女性でひどい目にあった人への処方箋:

« 誰もいない海 | トップページ | モームの言葉(1) »