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つかこうへい『弟よ』を読む

 読み始めて、おかしい、と、思った。表紙を見ると「小説&シナリオ」とある。今回つか作品前作読破の対象は戯曲。小説や映画やテレビドラマの脚本は含んでいない。でも、まあ、折角買ったんだし、読み始めたんだから。

 つかの作品が醸し出す切なさは、夢とか恋とか思い出とか、ささやかなものしか持っていない人間がギリギリのところに追い込まれることで生まれてくるように思う。追い込まれるから狂気の世界のように思えることもあるが、安穏としたところでは何も生まれない。それは、蜷川が役者を追い込むことで、その役者が持つ演技を引き出すことと似ているかもしれない。

 それにしても、初演についてのデータを巻末に掲載してくれたらと思う。それは読んだ後には余韻を楽しむには実に効果的なのだ。へえ、あの人がこの役を演じていたのか、ナンテな。

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