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『蜷川幸雄の稽古場から』を読む

 蜷川幸雄が文化勲章、というニュースを今朝読んだ。そしてぼくはその時、10人の役者が蜷川との芝居つくりを語っている本を読んでいたのだった。

 蒼井優、小栗旬、尾上菊之助、勝地涼、鈴木杏、寺島しのぶ、成宮寛貴、長谷川博己、藤原竜也、松たか子の十人が蜷川との出会いから芝居つくりでの様子を語っているのだが、実に面白い。プロというのが、あるいは才能ということが、明確に理解できる。

 これからは演劇の時代、と、ぼくは10年くらい前から言い続けてきた。「高校教育の一環として」という言葉を高校演劇の大会会場で何度も耳にしたが、演劇がそんな狭い場所に封じ込められてたまるか、と、思っていた。演劇には過去から未来への世界が凝縮されているからだ。そこで自分と向き合い、協力して舞台を作り上げることは、人間を成長させる。ただ、そこには指導者が必要だ。10人の言葉を通して、蜷川が最高の指導者であることはわかる。

 文化勲章、ふさわしい。遅すぎる気もするけれど。

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