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村上春樹の言葉(7)

僕は基本的に人生は孤独なものだと考えています。でもそれと同時に、孤独さというチャンネルを通して、他者とコミュニケートできるはずだと信じています。

 今もあるかどうかわかりませんが、佐伯鶴岡高校の教育相談室には長いソファがあると思います。10年前、佐伯で高等学校総合文化祭があったとき、ぼくは事務局を担当しました。ああいうのって後援に市町村とその教育委員会が名前を連ねます。佐伯の場合、佐伯市だけでなく、当時の南海部郡の弥生、本匠、直川、宇目、蒲江、米水津、鶴見、上浦が対象だったので、授業の合間を縫って回りました。終わると、高等学校文化連盟から、記念品をもらえるということで、ぼくが選んでいいと校長が言うので、教育相談室に横になれるくらいのソファを選びました。悩みをもった生徒がきたら、ゴロンとしろよ、ってものがあってもいいかな、と。もちろん、それを活用したのはぼくです。

 さて、教育相談室にはあまり生徒はきません。常駐してないから。それとぼくの人相が悪いから。どこの学校でも生徒のよき相談相手は養護教諭です。あの人たちは生徒のことをたくさん知っていると思うけれど、絶対話さない。頭が痛いから保健室へ、そういう生徒はもしかすると養護教諭と話したいからかもしれません。だから、たいていどこの学校でも保健室には常に生徒がいます。ひどいときには、ごったがえす。ある学校で、厳しい養護教諭が相談的な部分を排除したら、ケガや本当の頭痛以外誰もこなくなったという話があります。オトナは酒飲んだりとかできるんだから、保健室のプラスアルファの機能は大事だと思うけどな。

 孤独についてだった。ぼくは孤独が人間の原点だと思っている。ひとり、一人、独り。それが基本で、その基本を確かめ、きちんとおさえておく必要があるのではないか。ナアナアの人間関係が結構多い。ウン。

 長くなった。

 ぼくが長いソファを入れた教育相談室に女生徒が来た。彼女の訴えは「友達が3人しかいない」だった。あなたなら、それにどうこたえますか? 

 

 

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