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村上春樹の言葉(6)

小説を書くという作業には、自分の中にある別の人格を探す旅みたいなところがあるんです。だからあまり自分に近いものに視点を設定しちゃうと、現在の自分と、探し求めるべき別の自分が混濁してしまうおそれがある。

 高校演劇で生徒が書いた高校生を描いた創作の脚本はあまり面白くない。高校生だから高校生が描かれるとは限らない。たいていが「青年の主張」みたいになることが多い。たとえばタイムスリップして(この手の手法は大嫌いなんだけれど、まッここは例なんで・・・)母親の高校時代という形で描けばいいんじゃないかと思う。

 上掲の村上の言葉のあとには「距離感みたいなのはかなり大事なんです」と続く。距離感は人間関係で、もしかすると一番大切なものかもしれない。微妙な距離感で、馴れ馴れしいとか、冷たいとか。若い男女の恋なんて、滑稽なくらいに幻想の距離感にボケている。

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