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村上春樹の言葉(9)

僕は思うんですが、読者に丁寧に作品を読んでいただければ、著者はより丁寧に本を書こうと思うものだし、著者がより丁寧に本を書けば、読者はより丁寧にその本を読むものではないでしょうか。

 冷えますね。夏の間は結構憧れる冬だけれど、いざ迎えると、どうもいけねえ。やはりぼくは10月くらいが一番好きだな。上着一枚で温度調節をするくらいが。

 さて、村上春樹の言葉。小説家だから、小説家という職人だから言える言葉だと思います。もしかすると、タライを作る職人も同じような思いで日々丁寧にタライを作っているかもしれません。きっとそうです。そういう職人を、何をつくる人であれ、尊敬します。

 教師としては3流、芝居は趣味の域を出ない。ぼくには職人と胸を張れる要素はない。その場、その時で、コロコロ変わる。人生哲学の欠片もない。上掲の村上春樹の言葉で、ぼくは決心した。丁寧に生きよう、と。たとえば、犬と散歩に出る前に洗濯機を回すのだけれど、干す時にパタパタさせる。そうすると、乾いた時にフックラするらしいのだ。ところが干すのに時間がかかる。倍以上かかる。冬の朝は冷たくてね。でも、丁寧に例外を作ってはいけないと思うんだな。小説は書けなくても、タライを作れなくても、自分の毎日を丁寧に生きることはそう難しいことではないかもしれない。

 丁寧の基本はよく聴き、よく観ることではないかと思う。最近はその辺がおろそかになっているように思う。オトナがそうだから、その子どもたちへの影響たるやすさまじく、日本語のリスニング能力すらないのに、英語のリスニング能力じゃおまへん。ともかく、他人に対して丁寧より、まず、自分に対して丁寧ってのは大切かと思う冬の夜である。

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