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今週観た映画

大洗にも星はふるなり』 プリーストリーの『警部の来訪』っぽい。大学時代長い黒髪のNさんに好かれていると思っている連中で酒の席が白熱したことを思い出した。

受験のシンデレラ』 高校を一ヶ月で退学した女の子が東大に受かるまでの映画。彼女を指導する元塾教師の示す受験のテクニックは的をえている。

完全なる飼育』 物語は単純でいい。人間が絡む限り単純なだけでは終わらない。純愛物語として一級ではないか。

ゾク議員』 元暴走族総長が市会議員選挙に出る話。結構納得したりした。

花のあと』 北川景子だったか、彼女が主演の時代劇。結構剣の腕が立つ設定だけれど、素振りの動きはまずい。最近カメラのCMに出ていて、美味しそうな唇をしている女性だと感動しているけれど、時代劇はカツラが似合わない。

ゆれる』 オダギリジョーってかなりいいぞ。それを初めて認識した。

ディアドクター』 滅多にないA級ランクの映画。根っこがしっかりしている。ラストもさりげなくて、さりげないわりにストンと納得する。

さて来週は?

 

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福岡伸一『動的平衡』を読む

 文系人間には日頃接することがない用語と話とその展開。文系人間なりに古今東西の作品を齧っては理解しないまま、アハハと笑って終わり。感情やら思いやら事物やらが入り交じって、人間の妙が織りなす世界に人間の、人間が生きることの摩訶不思議を楽しんできた。しかし、この本は別の面白さを与えてくれた。生命の神秘の深さ、その深さ故の面白さ。

 コラーゲンは口からも皮膚からも意味がないこと、ダイエットの秘訣等、分子生物学からの説明は小気味よく、納得の連続。

 ただ視点、考え方に文系、理系もないのではないか。対象によって、求められる視点や考え方があるのだろう。文系人間に新しい姿勢を思い知らされた。そして、やはり、観察や実験の根気の要る長い取り組みと結果。一つの芝居を書くのも同じだろう。ともかく、心をかき乱される一冊だった。

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友、遠方より来る

 土曜日に職場に電話があり、今日佐伯に来る、と。キツイなあと思いながら、出かけた。チョビチョビ飲みながら話し始めると、しかし、話が弾む。いつものように話題が広範囲に渡り、話は尽きない。年に一回でダブルところもあるものの、喝を入れてもらった。彼に頼んだ脚本が今日届いた。彼は昨日から種子島。今日は熊本。

 面倒くさい、シンドイときはある。ただ、ちょっとだけ無理して動くことから生まれてくるものはある。

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『ボビー・フィッシャーを探して』を観る

 朝方は強い風の中雪が舞っていた。ただ、庭の梅二本に蕾がつき、いくつかは白い花を咲かせている。寒さの中にも春の粒子が訪れ初めている。

 ボビー・フィッシャーは学生時代だったか、チェスの世界王者云々の記事を見た記憶がある。それだけで選んだ。

 松田優作が生きていれば、こんな感じになったのではないか。そう思わせる役者がいた。彼は主人公のチェスのコーチ役だが、いい味。

 チェスをとおしての子どもの成長。同時に親の成長でもある。最近、娘たちがそれぞれの世界をもち、以前のようにどこかに遊びに行くということがめっきり少なくなった。ぼくの人生の中で一番幸せな充実を味わったのは子育てだ。親に知識は要らない。子どもをよく見て、耳を傾けていれば、彼らが大切なことを教えてくれる。教えられながら、楽しむことができた。そんな昔を思い出した。

 いい映画。いい映画を観た後は、ちょっと心に余裕ができる。

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『或る夜の出来事』を観る

 清掃区域の生徒3人と話していると、たまたま血液型の話になり、ぼくも含めてみんな同じ血液型だということがわかった。AB型にとって、奇跡的なことに思えた。

 先週5本のDVDを借りた。何故か昔の映画を観たくて『プラダヲ着た魔女』以外は、ノイズが気になる白黒映画。その3本がフランク・キャプラの監督作品だった。『スミス都に行く』『素晴らしき哉、人生!』、そして『或る夜の出来事』。

 原題は”It Happenned One Nighit”。直訳すれば「それはある夜起こった」。「起こった」を「出来事」と名詞にするのは効果的な方法だろう。しかし、物語は「或る夜」ではなく、三夜にわたる。愛の告白と変化という意味であれば、一夜にはなる。ただ、一夜にしたほうがよかったように思う。それは強引かもしれないが、強引に感じさせないようにするのが、プロではないか。でも、昔のことだから、そこまで求めるのも、・・・。

 いいよ。昔の映画。.

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山本一力『梅咲きぬ』を読む

 山本一力の小説の魅力は市井の人のちょっとした才気と勇気の人が暖かい人情に囲まれて成長していくところにあると思う。今回の作品もしっかりした女の子で、ウチの子もこういう風に育てなければいけなかったのかなアと思いながら読んだ。

 ただ、江戸屋の4代目秀弥を継いでからがちょっと長いかもしれない。その部分に少々ウンザリしかけていた。よかったのは解説を、文藝評論家ではなく、女優の田中美里が書いていたこと。

 子ども手当とかじゃなく、子どもの環境つくりに政治は精力を注ぐべきではないか。

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『素晴らし哉、人生!』を観る

 人生の転換期にことごとく一大事が起こり、夢を叶えられないまま小さな町で生きてきた男がどうにもならない状況に陥り、自殺を考える。守護天使が現れ、「生まれてこなければよかった」という言葉を叶える。

 守護天使を出すのはどうかなあと思いながらも、結末では涙腺が緩んで、終わりよければ全てよし、となる。殺人やら爆破やら、最近の映画にはウンザリするが、こういう映画を観ると心が暖まっているのが嬉しい。

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『スミス都に行く』を観る

 民主党は期待が大きかっただけに、無能政治に怒りが爆発寸前。かといって、選択肢がないのが問題。スミスノような政治家がいれば、と、思う。

 ずっと観たいと思っていた。フランク・キャプラ監督の映画。人気があり、なおかつ政治には「疎い」スミスが扱いやすいということで実力者から持ち上げられ、上院議員になる。挫折しかけるものの、自分を取り戻していく。

 いつの世も同じなのだ。人は平和と安定を求める。しかし、一部の人間の利益や利己が絡んできて、複雑になっていく。民主党の小沢問題。党内の問題を解決できない人たちに国政を任せられるのか。

 スミスのような政治家がいれば。

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井上ひさし『この人から受け継ぐもの』を読む

 『兄おとうと』でひさしが描いた吉野作造は東大の大学院までいったが生涯で払った授業料は酒一升だったらしい。尋常小学校に入る時父親が「よろしく」と持っていった酒。後は、秀才だったので、学校の方から招かれ、よって授業料はいらなかったそうだ。そういう吉野作造の話から宮沢賢治、丸山真男、チェーホフ、最後に未完の「笑いについて」まで、どれもひさしらしい切り口で面白く読めた。「笑いについて」が未完なのがなんとも悔やまれる。 

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