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マティ・ヴィスニュック『ニーナ』を読む

 東京演劇集団風の上演台本で、正式には『ニーナあるいは剥製のかもめの脆さについて』というタイトル。チェーホフの『かもめ』の続編として15年後、ロシア革命が起きた時のニーナ、トレープレフ、トリゴーリンの三人芝居になっている。風の三人の役者へのあて書きらしい。

 最近、昔の記憶だけはほぼ確かで、ここ10年前後の記憶は曖昧で、はてチェーホフの戯曲を全部読んだのは3年前だったか・・・。4年? 2年? 嗚呼・・・。ともかく、16巻だったか、その全集に載っている戯曲は全部読んだ。『かもめ』は違う訳者でも読んだ。芝居仲間で回し読みをして、たとえば「喜劇」の但し書きについて話し合ったりもした(このこと自体が喜劇?)。そのせいか、一番記憶に残る作品になった。その続編。勇気がある。

 勇気はあるが、この世界を見せる必要があるのか。剥製は止まった時間。切ない三人だ。雪に閉ざされた家での再会。雪の向こうではロシア革命。彼らはそれについていけるのか。でも、ロシア革命も・・・。人間が見えてくる。

 芝居は、たぶん、こういう果敢さがいるのではないか。

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