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ポール・オズボーン『朝は、七時』を読む

 学生時代に無理をしてあれこれ読んだが、挫折したものが多い。たとえば、サルトル。わからない。本のタイトルも忘れたが、挫折する前に、といってもごくごく最初の部分だけれど、ピカソの絵に太陽が黄色に描かれていることに「あれは苦悩を表している」という批評家の言葉にサルトルは「ピカソにとって太陽は黄色だった」と書いた一節あけが記憶に残っている。

 どうも最近生きる意味だのを考えなくなっている。今がこうなのだ、と、そのへん以上のことを考えないようになっている。考えたところでどうしようもない、そういう無力感という訳でもないのだけれど。

 そういうぼくの肩をポンと叩いてくれたのが、『朝は、七時』。70歳前後の老人七人と40才くらいの若い二人のあれやこれやはどーでもいいことなのだけれど、描かれた世界の魅力。どんな意味があるのかのではなく、感触を手掛かりに先に進んで行きたいと思った。

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