« 『Closer』を観る | トップページ | ポール・オズボーン『朝は、七時』を読む »

お薦めの本

 たぶん多くの学校で図書係が「生徒に読んで欲しい本」のような形で教師にアンケートを取る。その結果に興味を駆り立てられることはない。それには二つの理由があると思う。

 一つは高校生向けに答えているから。ただ、高校生を子ども扱いするのには賛成できない。そんな考えだから、彼らがいつまでも子どもっぽいままなのだ。「読めるかナ」くらいの作品を一刷くらいは入れたほうがいいのにと思う。

 もう一つは多くの教師はそれほど本を読んでいないということ。これはぼくにも言えることで、恐ろしいくらいに読んでいない。本を開かない日はないけれど、7割は脚本。加えて読むスピードが遅い。遅いからといって熟読している訳でもない。ある程度の読書量を維持するためには、仕事と家庭の上手なやりくりが必要になる。

 さて、先日豊南高校の職員の机上にそういうアンケート用紙が配布された。夏休み中に書く読書感想文用の推薦図書らしい。5冊。何故その本なのかを書く欄がないのが惜しい。ただ、新参者のぼくは懸命に考えて答えることにした。ぼくの回答は以下の5冊。

 井上ひさし『青葉繁れる』  司馬遼太郎『竜馬がゆく』  アルベール・カミュ『ペスト』  テネシー・ウイリアムズ『ガラスの動物園』  丸谷才一『思考のレッスン』

 最後の丸谷の本は感想文には向かないが、3年生は作文を書くこともあるし、その対策になるだろう。その3年生に長い司馬作品は負担かもしれないが、これは下級生向け。カミュは、ぼくが勧めた人には評判が悪い。最初のほうで挫折するんだろう。ただ、ぼくは本を閉じた時の感動のうねりが忘れられない。『ガラスの動物園』は、芝居に興味を持つ生徒が一人でもいればという思いもあるが、芝居の女性のなかでローラが一番好きだから。

 あなたの5冊、教えてください。

|

« 『Closer』を観る | トップページ | ポール・オズボーン『朝は、七時』を読む »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お薦めの本:

« 『Closer』を観る | トップページ | ポール・オズボーン『朝は、七時』を読む »