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創作脚本の問題

 ちょっと中断したけれど、大会を観ての感想を続けたい。

 昔、大江健三郎が『洪水は我が魂に及び』に触れて、2000枚を推敲の過程で1000枚にしたという。あるいは、村上春樹があるインタビューでABCDEFをシャッフルして並び変えたのち、その幾つかを取ってしまうらしい。乱暴にまとめると、書く作業は捨てる作業であり、表現は暴力的なのだ。

 今回の大会で生徒が書いた脚本は一本。小説を脚色したものなので、創作脚本には当てはまらないと判断した。ぼくはその小説は読んだことがないので、どうなのかはわからないけれど、書きたいことに絞り込んで書いたほうがよかったと思う。流れや周辺を尊重する余り、肝心な部分がぼやけてしまったのではないか。ただ、安易にネットで脚本を探すよりも、自分で書くことは素晴らしい。

 書いた脚本は多くの人に読んでもらい、意見をもらって、書き直すことが望ましい。少し書いたら、部員で読み合わせをするだけで、問題点に気づくこともある。そう考えると、やはり、早い取り組みが必要だ。時間をかけて自分たちの芝居を育てる、育てるにはやはり時間が要る。本当に面倒。面倒だけれど本当。

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