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米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』を読む

 米原万里はロシア語の同時通訳者。日当は12万円らしい。もう亡くなったので、今はいくらかわからない。ただ、12万は安いと思う。とにかく政治、経済、医療、物理学、原子力、歴史、裁判等とにかく人間のあらゆる活動の仕事だから、その都度に覚える専門用語やその分野の理論や問題、それらを短期間に理解して覚えなくてはならないから、驚嘆する学習能力とその都度の問題に対応する臨機応変、そしてそのためには沈着と冷静と度胸と健康が必要とされる。

 米原の文章が明快なのは、短時間で正確にわかりやすく通訳する修羅場で培われたものだろう。実に快感を覚える文章。

 柳瀬尚紀、永井愛という対談者の選択も見事。

 遊び心満載で媚びない、ブレない、率直な一冊。おそらく、それが米原という人物なのだろう。面白い一冊。

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