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おがくず風呂に行く

 昨日は土曜の振り替えで休み。それで、もう一度、と思い、蒲江に向かった。もう一度というのは、一度行ったけれど、発見できなかったからだ。稲垣橋を渡って、陸橋を右手に見て、右折するところに看板があり、通り過ぎる時にチラッとしか見えない看板の絵から「砂湯」と勘違いして、砂湯を探したせいかもしれない。おがくず風呂だったのだ。蒲江の道の駅を右折して4分という表示なんだけれど、見つからない。一応法定速度で走ったつもりなんだが、もしかすると発注した人間は法定速度なんか知らねえという輩かもしれないので10分ほど走ったが、やはり、見つからない。もういいやと引き返したら、見つかった。ドンとした建物を想像していたが、民家のような佇まい。

 上の前歯が一本の年取ったリスのようなおばちゃんが一人いた。丁度電話で場所を説明していたので、その間にあちこちに目を走らせ料金を確かめようとしたが、見当たらない。電話が終わり、まず4分じゃなく、キロで示してくれたほうがいいと「アドバイス+苦情−嫌み」で挨拶。で、まず、おばちゃんは冷蔵庫から怪しい容器を出し、養命酒の小さなカップのようなコップに何かのカケラ数片と液体を入れた。「酵素を飲んで下さい」「これは何ですか」「ショウガです」。で、タオルとトランクスを渡され、更衣室でそれに替えて、いざ。

 おおざっぱに2メーター×10メーターほどの「浴室」は黒に近い茶色のおがくず(なんだろう)がこんもりと整えられていた。「熱いのがいいですか」と訊かれ、「中で」と、牛丼屋みたいな答えをした。じゃあここに、と示すと、おばちゃんはおがくずをスコップで掘り出した。入って下さい、に身を横たえる。頭を置くところを作ってくれると、身体におがくずをかけた。他に客がいなかったので、おばちゃんに色々質問した。おばちゃんは余計な言葉を挟まずに的確に答えてくれた。おがくず風呂は九州でここだけで、おがくずに酵素を混ぜ、それに酵素の餌と水を与えると熱が出て、それが身体の毒素を排出させるとか。正確ではないかもしれないが、だいたいのところそういうことだった。そういう説明の最中、おばちゃんは顔の汗をぬぐってくれたり、きぶんはどうかとか、細やかに仕事をした。

 15分のところを30分弱。半身を起こす。おばちゃんは「おがくずを落とさないで下さい」と言う。おがくずがびっしりついているほうがいいと言う。腰の辺にはついていないらしく、「腰が悪いんですか」と。そうなのだ。「肩にはついているから、肩こりはしないんでしょうね」。そうなのだ。腰の上辺にもついていないから、内臓がどこか・・・。おばちゃんは明言しなかったが、かもしれない。いっそのこと全身にくまなくつけて、頭が悪い、顔が悪いと言ってくれたら、爽快なんだが・・・。

 シャワーを浴びて(湯船につかりたかった!)、出ると、おばちゃんは水を飲め、と。これから身体がポカポカしますよ、眠くなりますよ、とあれこれ説明してくれる。目の前は海。ひねもすのたりの時に、おがくず風呂上がりにノンアルコールビールでも飲めば子持ちいいだろう。これから休みの日にしばらく通ってみようと思う。あッ、料金は1500円。スタンプが5つたまると、1回は無料だそうです。

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