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村上龍『ダメな女』を読む

 以前も書いたかもしれないが、大分舞鶴高校には「舞鶴魂」というのがある。「しまれ、がんばれ、ねばれ、おしきれ」だったか。一回生が校長になって、初代校長をかなり意識していて、「生活四原則」というのをつくった。「遅れない、負けない・・・」よく覚えていない。二人の校長のスローガンには大きな違いがあり、前者が肯定形に対し、後者は否定形。否定形は広がりも、深さも、活力も乏しいように思う。

 世界とは否定形よりも肯定形で付き合うほうがいい。否定ばかりしていると、それはやがて自分に向かってくる場合があり、そうなると、抜け出せなくなる場合があるからだ。

 昔、ある校長が全校集会で「いじめを見て、何もしない人間は弱い」と言った。ダメだと否定したのだ。そう言ったらおしまいだと思った。弱くてもいいという部分を出すべきではなかったかと思った。

 ダメな女。女を叩くのはたやすい。しかし、度を超すと、それは自分にもくる。否定の連鎖はそうなっている。それに気遣いのは鈍感の極みだから、NOを言い続ける「私」がダメだと広告しているようなものだ。だから、村上の言葉は淀んでくる。

 いい女を考えましょう。

 後藤君、就職決まったようで、おめでとう。遠くないいつか、居酒屋でゆっくり話を聴きたいと思います。連絡します。

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