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久世光彦『歳月なんてものは』を読む

 今の職について一番女性職員が多い職場。そのための善し悪しはある。男が多い職場とは微妙に異なるけれど。仕事納の時も仕事始め時も、職員室がガランとしているのは、女性職員が多いからだろう。とにかくガランという音が聞こえてきそうな感じ。個人補習もじっくりできるし、本を読めるのもガランだからではあるが。

 久世のエッセイ42本を二部に分けて収録している。テレビドラマや映画の現場で知り合った俳優たちを描いている「鮮やかな人たち」。それと「本と少年幻想」。後者は久世の少年期の読書と映画にまつわる思い出とそこから派生する幻想を書いているが、久世の独特な感性が滲み出ている。

 面白く読んだのは「鮮やかな人たち」で、画面には出ない俳優たちの姿が実に興味深い。柄本明、生瀬勝久、森繁久弥、植木等、岸恵子、森光子、黒柳徹子等、素晴らしい俳優たちと久世は仕事をし、彼らの素晴らしさを書いている。ただ、一人だけ、田畑智子を激賞しているのには、ピンとこなかった。一度じっくりと彼女の出演作品を観なければ。

 

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