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『彼とわたしの漂流日記』を観る

 トム・ハンクスの映画に『キャスト・アウェイ』というのがあった。『彼とわたしの漂流日記』は、海の孤島ではなく、韓国の都市を流れる川の中の島が舞台になっている。共に文明から離れて、素手で生きていかなければならないから共通する部分はある。決定的に違うのは、『漂流日記』は街中の川の島という点。高層マンションの一室の女性が、超望遠レンズのカメラで彼を見つけ、彼の姿を追い続ける。二人の交流から目が離せなくなる。

 『キャストアウェイ』は、主人公が街の生活に戻ってから急に面白くなくなる。終わらせ方は無数にあり、観客としては孤島での原始的生活を続けて欲しいという無責任な思いもあるのかもしれないが、だから終わらせ方が難しい。『漂流日記』は「わたし」を出したので、終わらせ方が絞られてくる。そして、多くの観客が願うラストになったのではないかと思う。

 現代のお伽噺といってもいいかもしれない。だから現実ではありえないと思うことが幾つかあるが、許さなければならない。面白い映画を観るととてもトクした気分になるが、そういう映画。きっと脚本家は書くのが楽しかっただろうナと思った。

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