« ヴァージニア・ユウワー・ウルフ『レモネードを作ろう』を読む | トップページ | 新潟ウロチョロ日記ー壱ー »

井上ひさし『言語小説集』を読む

 小説を読んでいて大分が出てくることはほとんどない。それは、たとえばこの夏何処に行きたいとか聞かれて「大分」と答える人が少ないであろうことと関係あるのかもしれない。まず頭に浮かばないのだ、書き手にも読み手にも。このひさしの短篇集には大分弁が出てくる。

 『マイ・フェア・レディ』の主人公は言葉かもしれないが、高校2年の秋ガランとした映画館で観た時、言葉で何処の出身かを言い当てるヒギンズ教授に驚いた。ひさしの『50年ぶり』にヒギンズの鮮やかさを思い出した。『括弧の恋』になると、恐怖のこだわり人間ひさしならではの作品で、おそらく誰も書かないし、書けない。長編小説にはない面白さを味わったけれど、ひさしはやはり長編が断然面白い。

 8月の公演中止以後、芝居の話が出ないゾという声がある。実は書いている。公演に向けて書いていた脚本は捨てた。今は瞬時にタイトルが生まれた脚本に向けて取り組んでいる。多分タイトルは変わることはないと思うが、『夜伽の部屋』という。登場人物の設定をしながら、「行き場を探す台詞たち」に思いついた台詞を書いている。と、まァ、そんなことです。んじゃ。 

|

« ヴァージニア・ユウワー・ウルフ『レモネードを作ろう』を読む | トップページ | 新潟ウロチョロ日記ー壱ー »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 井上ひさし『言語小説集』を読む:

« ヴァージニア・ユウワー・ウルフ『レモネードを作ろう』を読む | トップページ | 新潟ウロチョロ日記ー壱ー »