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長谷正人『敗者たちの想像力ー脚本家山田太一ー』を読む

 もう一度観たいTVドラマは何か。三本挙げれば、『天下堂々』『鰻繁盛記』『記念樹』になる。『天下堂々』(こんなタイトルだったと思うが自信がない)は平賀源内が主人公のドラマで、大学に入って日本古典文学大系の一冊の平賀源内集を買ったほど。『鰻繁盛記』の主人公の名前は「うながも・へいすけ」で、発明の才能の人。たとえば、電熱器をテーブルの天板の下につけて、電気炬燵にするとか。偶然にも源内もへいすけも発明の才能のある人。そして『記念樹』は毎回泣いた記憶がある。馬渕晴子演じる先生と一人一人の教え子のドラマ。「桜の鼻が~」というテーマソングが老いた脳にも残っているくらいだから、おそらく毎週観てたと思う。

 その『記念樹』の脚本を書いたのが山田太一ということを長谷の本を読んで知った。巻末の資料を見ると、1966年に46回にわたって放送されている。46回観れば、頭の悪いぼくでも覚えたということだ。そしてその脚本は巻末の資料では山田の脚本のトップに出ている。山田のスタートを切った作品ということか。もっとも、監督の木下恵介との共作のようだが。

 それ以外の山田作品で観た記憶があるのは『男たちの旅路』の幾つか。『岸辺のアルバム』も『沿線地図』も『ふぞろいの林檎たち』も観ていない。長谷は山田作品を敗者の視点で展開している。面白い。そして、猛烈に山田作品を読むか、観たくなってきた。

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