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好きな俳優(2)~小林薫~

 芝居までにずいぶん待たされた。ようやっと開場になったら、「ヨイショ!」の掛け声で体を前へ前へずらされて、身動きできないようになって、芝居は始まった。テントの向こうが開いて、対岸から役者が川に飛び込んで、泳いでたどりついて、舞台に上がる。唐の状況劇場はすべてを覆してくれた。どーでもいいことだが、テントの柱にしがみついて「ミーンミーン」とないた小林薫が強烈に残った。その舞台には根津甚八も同じようにふざけたことをやっていたが、小林薫が一番記憶に残った。

 唐の劇団からは多くの才能を出している。役者の解放とかいう言葉に触れると、唐の現場ではそんなのことは考える暇がないまま、ポンと通り越しているのだろう。

 俳優教育に段階がある。しかし、飛び級がある。段階踏んでじゃ、役者にはなれないのではないか。役者は飛ぶ。小林薫が教えてくれた。

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