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岡潔・小林秀雄『人間の建設』を読む

 小林秀雄は好きではない。高校の教科書に「無常ということ」とかが出ていて、知った。大学に行って、名前がチョロチョロ出てくるので何冊か読んだが、面白くないし、わからない。わからないから面白くないのではない。面白くないし、わからない。批評の神様とか言われていた人の文章がわからないのはオレがバカだから、と、思った。ずっと時が過ぎて職員室で、ある国語の教員にそのことを話したら、「小林秀雄って、文章下手でしょ」、と、彼は言ったのだ。スゴイ。地方の名もない教員が批評の神様を一刀両断。ぼくは救われたような気になった。同時に彼を尊敬した。

 岡潔は日本が生んだ天才の一人だと思う。でも、彼が述べる数学のアレコレは火星語みたいなものだ。

 神様と天才の雑談は1965年に行われた。1964年が東京オリンピックの年だから、ぼくが小学6年生の時だ。小林(神様を呼び捨てにするのか?)は喋りすぎる。語るほどに、天才の前では色あせる。何枚か付箋を貼った。その中の一つ。天才の言葉;

 数学は必ず発見の前に一度行き詰るのです。行き詰るから発見するのです。

 皆さん、行き詰りましょう。ただ、求める気持ちは強く、強く、持ちながら。

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